おなかの形と赤ちゃん

 

 

「上の子の時よりもおなかが突き出ている気がするんです」

「今回の妊娠で初めて逆子になって…」

 

3人育児中のママにとても見えない

可愛らしい雰囲気の経産婦ママさん。

 

妊娠経験はあるものの

これまでの妊娠と違う点もあり

「どうなんだろ?」と不安になる気持ちが

ご質問を受けながら感じられました。

 

 

 

逆子になる原因は様々ですが

骨盤の形や広さは

原因の一つとされています。

 

おなかの形や出方も

お母さんの骨盤の形と関係しています。

 

ただそう言ってしまえばお終いではなく

「上の子の時よりも」という点がポイント。

 

骨盤の形は

基本的に加齢で変化することはありません。

年と共に

関節や筋肉、細胞の組織が硬くなるため

子宮全体も当然柔軟性が失われつつあります。

(子宮頸部や腟壁なども柔軟さが失われて

赤ちゃんの通る産道も硬くなっていきます。)

 

骨盤周りの筋肉と

子宮全体の筋肉の柔軟性の低下+生活スタイルの変化

 

こういった事が

今回の妊娠で「今までと違う変化」として

表れたのかもしれません。

 

深部から温まるように

全身に血流を巡らせて

筋肉や関節を柔らかい状態になるよう

深くしっかり施術をした数日後…

 

「妊婦健診で逆子が戻っていました!」

「突き出て尖がっていたおなかも丸くなった気がします」

 

と嬉しいご報告がありました。

本当に良かったです♡

 

おなかの形も大きさも個人差があり

人と比べることではありませんが

理想的な形と言われるのは

 

前から見ると左右均等で

横から見るとお腹の頂上を起点に上下均等に丸くなっている

 

つまり丸いボールのようなおなかの形。

 

赤ちゃんにとって居心地が良くて

動きやすくて快適な胎内です。

 

これとは逆に、赤ちゃんにとって居心地が良くない形もあります。

 

 

≪赤ちゃんにとって居心地が悪いと感じるおなか≫

 

①左右非対称の「偏り腹」

赤ちゃんが左右のどちらか一方にいるような状態のおなか。

赤ちゃんの偏りが固定してしまうことで

反対を向くとお腹が突っ張る感じになり

寝返りがしにくくなって、同じ方向で寝る姿勢になりがち。

その結果、常に下にある骨盤が圧迫を受けてゆがんでしまいます。

横座りの癖がある妊婦さんや

寝返りがしにくい妊婦さんは気をつけましょう。

 

 

②下に異常にせり出している「尖り腹」

おへそより下が膨らみ、下のほうに突き出しているおなか。

猫背のため肋骨で赤ちゃんを押してしまい

赤ちゃんが下がった状態になります。

恥骨を前に突き出した立ち方の人に多く見られます。

切迫早産になりやすいため注意しましょう。

 

 

③おなかの一部がへこんだ「ひょうたん腹」

ウエストゴムの圧迫で、おなかの一部がへこんだ状態。

おへその上にウエストゴムがあると

おなかの赤ちゃんに下げる力が加わってしまいます。

ウエストに余裕のあるマタニティウェアで

インナーのサイズにも気をつけて選びましょう。

 

 

いびつなおなかの形は

ママの身体の軸と赤ちゃんの身体の軸が一致しません。

そのため、出産の時に赤ちゃんが産道の途中で引っかかってしまい

痛みは強いのにお産が進まない…

といった難産になることが多いです。

 

だからこそ、妊娠中から

立ち方や座り方、姿勢や寝方に気をつけて

おなかの形を整えておくことが大切になります。